2012年4月1日日曜日

インド2日目:デリー⇒アグラへ

インド2日目。
今日は列車で、タージマハルを見るためアグラへ向かった。

列車はニューデリー駅を6:15に出発。
よって、ホテルを5:30に出る。
ホテルの人が、「車で送ってあげるよ」と言ってくれていたのだが、翌日になると(予想通り)、「車がない」と言い出すので、仕方ないので日の出前のメインバザールを駅まで歩いていくことにした。

人通りは少なく、薄暗く、野良犬やら野良牛、野良人間(ホームレス?)が目を光らせていて、怖すぎる。

わずかな明かりの中、同じく駅にむかうっぽいインド人の後ろをドキドキしながら歩く。
宿から15分ほど歩き、ニューデリー駅に到着。

駅にはセキュリティーがあるが、正直言ってザルだ。
何を検査してるんだろうって思うほど。
朝の5:45なのに、、ものすごい人、人、人。(+犬、牛)
ホームには、電車待ちなのかホームレスなのかわからないけど、たくさんの人が寝ている。

列車のホームや号車は、電光掲示板で知らせれる。
ちなみにウェイティングリスト名簿は、掲示板に張り出されている。
個人情報、ダダ漏れである。
乗客リストの掲示はなく、号車が電光掲示板に出るので、その案内に従って列車に乗る。

私が乗った12002 BHOPAL SHTBDIは、日本で言うところの「のぞみ」である。
アグラカント駅まで最速2時間で結び、車内はエアコン付、車内食付。
快適そのもので、正直びっくりした。
まぁ、観光客と裕福そうなインド人しか乗ってないけど・・・



インドでは、乗る列車のクラスが、乗る人の生活水準を表しているように思う。
私が乗ったAC1等は、Rs760。日本円で言うと1300円位で、新幹線に比べたら驚くほど安いけど、現地の一般人にしたらとてもこんな大金は出せないだろう。
それほどまでに、インドに行くと、カースト制の名残というか、貧富の差をものすごく感じる。


             ↑こんな感じの車内食(朝食)。意外とおいしい。

隣の席に座ったインド人が、日本語で話しかけてくる。
どうやら、インドで(HISの)観光ガイドをやっているようで、今日も日本人のお客さんを案内するらしい。
どうりで日本語が非常にうまい。

因みに地球の歩き方を読んでいると、日本人がいかにしてインド人に騙されるかが懇切丁寧詳細に書かれているため、私は一瞬このインド人を警戒した。

だって、「以前東京に住んでいました」なんてさー・・・
ホントなの?!って思うじゃないですか。

しかし、彼の一言で私の警戒心は一瞬にして溶けた。

「日本にいた時は、町田に住んでいました」

新宿や渋谷ならまだしも、町田(※東京都町田市)の名前が出るなんて思ってもいなかった。
これは本物だ。

私の警戒心は一瞬にして溶け、2時間の列車の旅をこのインド人とおしゃべりしながら楽しく過ごした。
インドのことを色々と教えてもらった。
彼は、「ほとんどのインド人は日本が大好きで親切だが、一部の悪いインド人が旅行者を騙す。だから日本人が警戒する。非常に残念」と悲しそうな顔をしていた。

すみません、、私も最初、あなたを警戒しました。

とはさすがに言えず、「それは残念ですね」と返した。
実際、彼はとても紳士的で親切だった。警戒しすぎるのも、問題だね。

余談だが、インドも大分変ってきたのか、この列車に限ったことかはわからないが、列車のトイレは水洗だった。
トイレットペーパーは(予想通り)ないが、まさか水洗だとは思わなかったのでびっくりした。
各座席には、コンセントまでついていて、列車でパソコンを広げて仕事をするビジネスマンの姿も。
予想外に、年々快適になっているんだろうと思った。

予定通り08:07アグラカント駅に到着。
駅を出た右手に、プリペイドのオートリクシャーがあり、一人のリクシャーワーラーが声をかけてきて、初のオートリクシャーに乗る。

インドでは、リクシャーと交渉して料金を決めなくてはならないが、プリペイドの場合事前に料金が固定されていて、カウンターで料金を払ってからリクシャーに乗る。
タージマハルまではRs85(門によって料金が違う)。

南門が一番近く、空いているとのことで、南門へ向かう。
リクシャーワーラーは30歳位の陽気なお兄ちゃんで、色々と話しかけてくる。

私が「インドに来てリクシャーに乗るのは初めて」と言ったら、
「YOU ARE VERY LUCKY!」とご機嫌だ。
おもむろにボロボロになったノートを取り出し、差し出してくる。

開いてみると、日本人旅行者が書いたと思われるメッセージノート。

「このリクシャーワーラーはいい人です」「楽しくガイドしてもらいました」という内容のことが書かれている。

ま  さ  か


と思っていると、さっそく「この後はどういう予定なんだ?」と聞かれる。苦笑

「タージマハルとアグラ城に行く以外は決めていない」というと、
「俺が案内してやるよ!」とここぞとばかりに売り込みが入った。

2か所の案内でいくら、と聞くと、Rs550だという。
駅からタージマハルまでRs85であることを考えると、法外に高い。
断りきれず、ガイドをお願いし、タージマハルの前で、「2時間後にここで待ってるからな」と言われたが、やっぱり納得できずに、待ち合わせをすっぽかしてしまいました。笑
ごめんね、お兄ちゃん。
前払いしなかったのが幸いでした。

駅から20分ほどでタージマハルに到着。
タージマハルの入場料は、外国人はRs750(約1400円)。
因みにインド人はRs20(約35円)だ。

この差はいったいなんなんだ、と思うが、、タージマハルを見ずしてどうする。
と、さっそくチケットを購入。
ここで同じく一人旅をしている日本人が声をかけてきて、2人の日本人と友達になり、一緒にタージマハルを回る。

自分1人だと、自分を入れた写真がなかなか撮れないが、複数人だと写真を撮りあえるのがいい。

目の前に広がる、真っ白なタージマハル。
う、美しーーーーーーーーーーーーーーーーー!!


真っ白な大理石が、青い空に映えて、何とも言えない美しさ。
インドに来てよかった!!って、心から思いました。

タージマハルを3時間位かけてみた後、今度はアグラフォート(城)へ向かう。

タージマハルの後に見ると、やっぱりちょっと見劣りしてしまうかもしれないけど、中に入ると庭園のようで、インドの街中からは想像できないほど整然と手入れされた芝生が広がる。

アグラフォートを出て、MAYAというレストランで3人でランチ。


トマトクリームスープRs90、バターチキンカレーRs200。超おいしい~★
美味し過ぎて完食。

お腹が膨れたところで、お土産物屋さんをのぞいてみる。
料金交渉をし、マサラチャイ(紅茶)Rs250→Rs160、カレー粉Rs200→Rs120、サリーRs1500→Rs1000に値切って購入。
※1ルピー(Rs)=約1.8円

紅茶とカレー粉は絶対に買いたかったので、大満足。
インドで買い物をするときは、いくつか店を回ると、大体の相場がわかる。
何件か回って、納得して買うと良い。

買い物を終え、少し時間があったので、もう一度夕暮れのタージマハルを見に行こうということになる。
朝買ったチケットで再入場できないか、ダメ元で交渉したが、NGだったので、仕方なくもう1度チケットを買いなおして入る。

しかし!ここで友達の一人が裏ワザを使う。
インド人を買収して入場券を買わせて入場する方法。

って、入口でばれるよ。。。だって、どうみたってインド人じゃないよ。
と思っていたのに

なぜかあっさりとセキュリティを通過した!!!!

な、なんで?!

彼はRs20(インド人価格)であっさりとタージマハルに入場した。

人徳なんだろうか・・・

タージマハルが水面に写る写真は、ちょうど日没直前の、17:00前後にしか撮れない。
再入場する価値は、十分にあるなーと思った。
これがそのタージマハル。



タージマハルを再度堪能した後、それぞれの帰途につく。
私はアグラから、また列車でデリーに戻る。
行きに乗った列車は、満席で取れなかったので、日本で言うところの「こだま」で4時間かけてデリーに戻る。

列車は、AC付2等。
椅子タイプのもので、1ボックス6人掛け。
折りたたむと寝台にもなる列車。
同じBOXには、インド人の3人組が乗ってきた。
日本人が珍しいのか、「ジャパーニーか?」と声をかけてくる。
1人はデリー、1人はバラナシ、1人はカシミール地方から来たそうだ。

カシミール という地名を聞いて、私の警戒心センサーがまた強烈に反応する。

カシミール地方はマフィアやら麻薬やら、とにかく色々とある地域らしいのだ。
しかしながら、彼ら3人は、「チャイでも飲むか?」「俺らの話声がうるさくないか?」
「俺らとの会話は不快じゃないか?」と色々と気を遣ってくれる。

悪い人ではないらしい。

駅に着くまでの間、3人と談笑。
チャイ売りのおじさんからチャイを買う。Rs5。安い。
そして、おいしい!!インドのチャイは、日本で言うロイヤルミルクティーのようなもので、中にはマサラなどスパイスの入ったものもある(マサラチャイ)が、濃厚で甘くて、暑いインドになぜかマッチする。

スナック売りのおじいさんが、BOXに来て談笑に混じる。
日本で言うと、JRの新幹線に乗っている売り子のお姉さんが、突然乗客の隣に座り、話しかけてくるようなもので、日本では考えられないこの光景が、心温まりほほえましくて私は好きである。

おじいさんが、「日本の通貨を持っているか?」と聞いてきた。
10円玉と50円玉を見せる。
穴の開いたお金は珍しいようで、「ルピーと交換してくれ」と願い出てきた。

60円位、あげるよと言いたかったけど、おじいさんの言う通り、30ルピーと交換した。
こういうやり取りって、旅の醍醐味。
こっちも一人だから、積極的に現地の人たちと関わりたいって思うし、
それが一人旅のいいところだ。

結局1時間遅れて、22時半にデリーに到着。
ごった返す駅のフォームで人をかき分け、外に出る。
にぎわうメインバザールを歩いて宿に戻る。

メインバザールは、23時ごろまでであればかなり人通りも多く、明るいので、
一人で普通に歩ける。インド人の女性も普通に歩いている。
ただし、決して安心というわけではないだろうが・・・

ホテルに戻り、先程アグラで会った日本人の一人が同じ宿に泊まっているというので、近くのレストランにカレーを食べに行く。

グリーン・チリというレストラン。
ほうれん草とチーズのカレーとバターナンを頼む。
お、おいしい~!!!!!



このお店、01:00までやっているのでお勧めです!

24:00、宿に戻り就寝。さーて、明日も早いぞ!!

3 件のコメント:

  1. はじめまして。
    りょうと申します。
    来月インド観光をする計画をたてており、ネットサーフィンしてたら偶然こちらのブログを発見し楽しく拝見させて頂いております。
    当時のことでもし覚えていらっしゃったら教えて頂きたいのですが、デリーからアグラまでの列車の切符はどのようにして購入されたのでしょうか。
    ネット購入もできるみたいなのですが、いまいちわからず…
    突然のコメント&質問で恐縮ですが、ご返信頂けたら幸いです。

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    1. RYOさん、初めまして。ブログ読んでくださりありがとうございます!
      ご質問の件ですが、私は4泊6日という強行軍の旅程だったので列車の切符は事前に現地の旅行会社を通しました。日本の代理店だと高いしちょっと・・・と思うのなら、お勧めしたいのは宿泊するホステルに併設されている(同経営している)旅行会社で宿泊と一緒にお願いすることでしょうか。私がデリーで泊まったゲストハウスの1階にSHIGETA TRAVELというのが入っていてそこでも出来ると思います。インチキくさい代理店も沢山あるので、地球の歩き方などに載っているところを選ぶと良いと思います。インドの列車は時刻表が本当にアテにならない(特に夜行とか各停みたいなローカル電車)ので、時間がありあまるほどあるならローカル列車でも楽しいかもしれませんが予定がタイトであれば特急が便利です。ある程度、正確です。本数が少なく意外と埋まるのも早かったので、お早めに!

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  2. まいまいさん
    ご返信ありがとうございます!
    先程さっそくシゲタトラベルさんの方へ手配を依頼しました!ありがとうございました!
    私も今回3泊5日の強行旅程なので要所のみ回る予定です。
    ここだけは行っとけ的な場所・お店、教えて頂けたら助かります。
    グリーン・チリは是非行ってみます!

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